(遅くなりましたが、9月29日に開催されたイベントのレポートです)
スタートラインから、かなり後方よりローリングスタート!
まずは平坦路でアップがてらゆっくり進むけれど、そこはレースである。
他の選手はスピードアップしていくので、僕は、あっという間に最後尾付近にまで下がってしまい、焦ってペダルに力を込めだした。
ドラフティングしながら体力の温存を図るが、やはり平均速度が高いので付いていくのに精一杯で、自分の実力の無さが理解できた。
平坦路4.8kmを終えると関門橋を通り、旧料金所を通過してヒルクライムが開始される。
でも、いきなりの急斜度に目を見張る。
(ええっ! これがずっと続くの?!)
もちろん緩急があって、いつまでも急な坂が続くわけではないが、ヒルクライムに慣れていない僕は、いきなり斜度10%の道におののく。
あとは心拍計を頼りに、最大心拍数85-90%の範囲内になるようにしてひたすら上る。
そして腰が痛くならないように、こまめにダンシングを織り交ぜていったけど、結果的にこれが良かったみたい。
僕の場合、腰が痛み出すと速度は6km/hくらいまで一気に落ちるが、今回は10km/hを切ることなく進めた。
旧料金所から1.5kmまでは辛く感じたけれど、そこからは斜度も7%くらいに落ち着いてペースを掴みやすくなった。
少しだけど石鎚山系の景色を見る余裕もできて、なんだかヒルクライムが楽しくなってきた!
50歳代の選手に追い抜かれて彼らの脚力に敬服しつつ、僕も眼前の選手を一人でも多く抜こうと考える。
基本は、前を走る選手の後方にぴったりと付き添う「コバンザメ走法」をして、隙があれば追い抜いてすぐに他の選手の後ろについて行く。
マイペースを守り、コバンザメ走法に気を使っていたら、第1区間のゴールに到着。
(あれっ、もう第1区間のゴール? 意外に早く着いたような・・・)
実際は、速く走ったわけでもなく約50分も時間が掛かっているというのに、気が紛れて、心折れるほど苦しく感じなかった。
第1給水所でメイタンの補給ジェルをもらってチャージ!
腰のストレッチをして、すぐに出発する。
第2区間へ向かう3.7kmの下り坂は、意識して軽いギヤでゆっくりペダル回して脚に疲労を溜め込まないようにしたら、脚が余計に冷えなかったので良かった。
さあ第2区間の始まり!
マイペースというものを掴めたので守りつつ、コバンザメ走法をどんどん実践していく。
自転車SNSつながりの、もも平さんの後ろに(黙って)ピタリとついて走っていたが、じわりと離され、ついには見えなくなってしまう (T-T)
ところどころに景色を見下ろせる箇所があり、絶景に「おおっ! きれいだなぁ」なんて言葉にしたりして、意外なことに周りを見る余裕まで出てきた。
しかも、知らない人に声を掛けて、惑わせてしまってスイマセン m(_ _)m
僕「そのピーピーと音がするのは何ですか?」
彼「心拍数の上限設定を超えたときに音が鳴るようにしてます」
僕「へぇ、そうなんですか。物珍しく声かけてしまって、すいません」
僕「同じメーカーですね。初めて見ました」
彼「ホントだ(笑)」
僕は、競技志向でなく完走が目的で、カテゴリー最下位にならないこと、という目標をもつだけのファンライドだったから、疲れてはいるけど楽しく走ることができたのだと思う。
しかも、一人で寂しい林道を上る練習をしたことを思えば、周りに多くの人が走っていて、次々と目標となる人を追いかけて走っていれば気分もずいぶん晴れやかになった。
「(苦しいけど)走って楽しい!」と思えるって大事だよね。
第2区間は終始、攻めることもなく気持ちが軽いまま(体は重量級だけど)走ることができた。
ゴールまであと100mという看板を見て力を込める。
ゴールゲートが見えたとき、下ハンを握って力を振り絞り加速!
右にいる女性も加速をしていたので、この人を抜きたい、でも右のスペースが少ないという状況。
前方の遅い人を左から抜こうとして位置取りが悪くて減速を余儀なくされ、しかも左端のコーンより外側にはみ出してしまい、コース復帰のため失速してゴールするというマヌケぶり orz
ゴール後、これだけは自分の目に焼き付けておこうと思っていた場所へ歩く。
それが、コレ。
まさか自転車で、この地に来ようとは・・・。
土小屋付近は、霧(雲?)がかかって何だか厳かな雰囲気。
石鎚神社の前で静かに感慨にふける。
こんな僕でも「成し遂げること」ができた。
その達成感を味わう権利を得られたし、それだけで十分だ。
息を整えたら、すぐにレインウェアを着て下山準備に入る。
ゴール付近でもレッドブルが振舞われていたので、一気飲みした。
うめぇぇー!
(おわり)
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